サプライチェーンマネジメントとは、調達～納品までの最適化
サプライチェーンマネジメント（SCM：Supply Chain Management）とは、調達から納品までを最適化することです。業界全体のプロセスの最適化と記載されている記事が殆どですが、現実問題として大企業が集まって標準化していかなければ不可能です。日本企業の大部分は中小企業ですから、自分たちの出来る範囲でサプライチェーンマネジメントの考え方を導入すると良いと思います。
サプライチェーンマネジメントの導入メリット
- 納品までのリードタイムの短縮による、顧客満足度の向上
- 適正在庫による、コスト削減・機会損失の削減（売上向上）
- 適正な調達による、コスト削減
一般的には、原材料の調達、生産、販売、出荷、納品までのプロセスがありますが、各プロセスの見直し改善はされていると思いますが、まだまだ改善の余地はあります。そして、全体視点で見ると無駄もあるのです。
たとえば、在庫切れによる機会損失、生産過多による不動在庫、目先の生産計画による割高な調達・・・など。
販売状況があれば生産計画の精度があがります。供給量から調達時期・量のタイミングを図り安く調達できます。
このように、サプライチェーンマネジメントは、経営には必要不可欠な考え方なのです。
取引先との関係強化
サプライチェーンマネジメントは、取引先との関係強化にもなります。
調達（仕入）の観点からすれば、安定した供給をしてほしいので、仕入先に販売実績の情報提供することも１つです。仕入先は販売実績から次の仕入タイミング・仕入れる量を予測して在庫を確保をすることができ、安定した供給ができるようになります。
このことは、目に見えづらいですが、不動在庫リスク軽減にもなりますし、無駄なリスクを上乗せした販売価格を抑えることができますので、本来の商品価値価格で販売できることが可能になります。
まとめ
大切なのは情報の一元化で、調達（仕入）から納品までのプロセス管理、在庫管理ができているITの導入が効果的です。高価なITを導入しなくても、クラウドサービスで十分です。ただ、伝票管理、在庫管理だけというサービスがありますが、サプライチェーンマネジメントには調達（仕入）から納品までのプロセス管理、在庫管理ができる機能があることが必須ということにご注意ください。
